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DAWが多すぎて選べない──DTM(PCで音楽制作)を始めるとき、ここで止まる人は多いと思います。
こんな悩みはありませんか?
- 「Cubase?Logic?Ableton?FL?Pro Tools?…何が違うの?」
- 「最初はどのバージョンを買えばいいの?」
- 「高いのを買って失敗したくない」
この記事を読めば、
初心者が、最初に買うDAWを1つに決められます。
結論から言うと、DAW選びは「機能の多さ」ではなく「あなたの作り方(制作スタイル)」で決めます。
その上で、体験版30分チェックで“迷わず完走できたDAW”が正解です。
DAWとは?(超ざっくり)
DAW = Digital Audio Workstation。DTMで曲を作るための“音楽制作ソフト”です。
できることは主にこの4つ。
- 録音(ギター/歌/楽器)
- 打ち込み(ドラム/シンセ/ベース)
- 編集(切る/並べる/音程修正/タイミング修正)
- ミックス&書き出し(EQ/コンプ/リバーブ/WAV/MP3)
つまりDAW選びは、この作業をどれだけ“迷わず”できるかの勝負です。
最初に決めるべきは「作り方」
DAWは大きく分けると、得意分野が違います。
1) 録音中心(ギター/歌を録る)
タイムライン(横に並ぶ)に録って、編集して、ミックスして仕上げるタイプ。
→ Logic / Cubase / Fender Studio Pro が強い候補。
2) ビート/ループ中心(打ち込み・ループ素材で組む)
クリップやパターンでアイデアを積み上げて、速く形にするタイプ。
→ Ableton Live / FL Studio が強い候補。
まずは自分がどっち寄りかで、候補が半分以下になります。
OSで「Logicが選べるか」が分かれる
OSによって大きく分かれるのは、Logic Proが候補に入るかどうかです。
- Mac:Logic / Ableton / FL / Cubase / Fender / Reaper / Pro Tools
- Windows:Ableton / FL / Cubase / Fender / Reaper / Pro Tools(Logicは不可)
- iPad:別物(今回は除外)
Macなら、買い切りでコスパが強く、付属音源も充実したLogic Proを選択肢に入れられます。
主要DAWの用途別早見(迷う人向け)
迷う人は「用途」でざっくり当てはめると早いです。
| 用途 | 向いているDAW例 | 理由 |
|---|---|---|
| 録音中心(ギター/歌) | Logic Pro (Mac) / Fender Studio Pro / Cubase | 録音・編集・ミックスがスムーズなタイプ |
| ビート/ループ中心 | Ableton Live / FL Studio | アイデアを速く形にできるタイプ |
| 情報量/学習リソース重視 | Cubase | ユーザーが多く困った時に検索しやすい |
| 直感操作重視 | Fender Studio Pro | 画面が分かりやすい、録音〜仕上げが一気通貫 |
| 仕事/現場で指定される | Pro Tools | 現場/共同制作で指定されることがある。サブスク前提になりやすく、初心者の「最初の1本」としてはおすすめしにくい(ただし指定案件なら最優先) |
| とにかく安く始めたい | REAPER | 低価格で高機能。慣れれば強い(最初は設定が素のまま) |
迷ったらこの1分診断:最初に買うDAWを1つに決める
ここまで読んでも迷うなら、選ぶ順番を固定します。①作り方 → ②OS → ③予算です。
下のフローチャートを上から辿ると、最初に買う(=最初に本気で使い始める)DAWが1つに決まります。
Q1:ループ/ビート中心?(アイデアを速く形にしたい) ├─ YES → Q2へ └─ NO(ギター/歌の録音中心) → Q3へ Q2:ビートの作り方は? ├─ パターンでビートを組むのが主役 → FL Studio └─ ループ/クリップで曲を組む・ライブ発想も欲しい → Ableton Live Q3:OSは? ├─ Macだけで完結したい(付属音源も欲しい) → Logic Pro └─ Windows / Mac両方 or 将来乗り換えも視野 → Q4へ Q4:優先するのは? ├─ 直感操作(ドラッグ&ドロップ)最優先 → Fender Studio Pro ├─ とにかく軽さ/安さ/カスタム優先 → REAPER └─ バランス型+情報量で困りたくない → Cubase ※例外:仕事・学校・共同制作で「Pro Tools指定」がある場合は、それが最優先。
この診断で決まったら、買う前にやることは2つだけ
- 下位版で後悔しない3チェック(Intro/Elementsで詰まない)
- 体験版30分チェック(迷わず完走できるか)
購入の判定ルール(迷いを止める)
- 体験版30分チェックを迷わず完走できたら買い
- 途中で止まる・調べても進まないならそのDAWはやめる
下位版(Intro/Elements等)で後悔しない「3チェック」
DAWは下位版だとできないことが普通にあります。
最初に買うなら、ここだけはチェックしてください。
- トラック数/同時録音数の上限(歌録り・バンド録りで詰む)
- 欲しいプラグイン規格に対応しているか(VST/AU/AAX)
- 書き出し形式(WAV/MP3の有無・ステム書き出し)
この3つで引っかかるなら、最初から上位版を買った方が安いです。
30分チェック比較表
体験版を触るときは、下の項目を上から順に試してください。
「迷わず進めるか」「途中で詰まらないか」だけを見ます。
| チェック項目 | やること(具体操作) | OKの目安 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| ① 立ち上げ〜テンポ | 新規プロジェクト作成 → テンポ設定 → メトロノームON | クリックが鳴り、迷わず再生/停止できる | オーディオデバイス選択/サンプルレート不一致 |
| ② リズムを用意 | ドラム音源 or ループを入れて、テンポに合わせる | ループがテンポに同期し、繰り返し再生できる | テンポ同期/ワープ設定が分からない |
| ③ 録音 | オーディオトラック作成 → 入力設定 → 4小節録音 | 波形が録れ、再生すると音が出る | 入力が入らない/モニター設定で無音 |
| ④ 編集 | 切る/コピー/貼る/並べる(4小節→16小節にする) | 思った通りに並び、再生が途切れない | ツール切替が多くて迷う/スナップ設定 |
| ⑤ 音作り(最低限) | EQ/コンプを挿して、効き具合を確認する | 音が変わるのが分かり、ON/OFFできる | どこに挿すか迷う/ルーティングが複雑 |
| ⑥ 書き出し | WAV/MP3で書き出して、スマホ等で再生する | ファイルが作れ、再生できる | 書き出しメニューが見つからない/設定項目が多い |
ここまでできたなら十分です。
一番ストレスなく完了できたDAWが、あなたが最初に買う1本です!
各DAWの詳細表(2026年1月現在)
※価格は変動します。ここでは「ざっくりの目安」として使ってください。
| DAW | 会社 | 価格(目安) | 体験版 | 得意 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Logic Pro | Apple |
Mac App Store:30,000円(買い切り) Apple Creator Studio:月額1,780円 / 年額17,800円(1か月無料トライアル) |
なし(返金はApp Store規約次第) | 録音・打ち込み・付属音源 | Mac専用 |
| Ableton Live 12 | Ableton |
Intro:11,800円 Standard:52,800円 Suite:84,800円 |
90日フリートライアル(提供状況は変わる可能性あり) | ビート/ループ/ライブ的制作 | 録音編集もできるが発想が独特 |
| FL Studio | Image-Line |
Fruity:15,400円 Producer:28,800円 Signature Bundle:33,800円 All Plugins:77,000円 |
体験版あり(保存など制限あり) | ビートメイク/パターン制作 | 録音中心の人は好みが分かれる |
| Cubase 15 | Steinberg |
Elements:13,200円 Artist:39,600円 Pro:69,300円 |
体験版あり(提供形態は変わる可能性あり) | 録音〜編集〜ミックスの総合力 | 機能が多く最初は迷いやすい |
| Pro Tools | Avid |
Artist:年額15,290円(サブスク) Studio:年額46,090円(サブスク) ※買い切り/永続ライセンスは地域・販売形態で差が大きい |
体験版あり(提供状況は変わる可能性あり) | 現場/共同制作で指定されやすい | サブスク前提になりやすく、初心者の「最初の1本」にはおすすめしにくい(指定案件なら最優先) |
| Fender Studio Pro | Fender |
永続ライセンス:29,800円 クロスグレード:22,350円 |
体験版あり | 直感操作・録音編集 | 情報がCubaseほど多くない(ただし十分) |
| REAPER | Cockos |
Discounted:$60 Commercial:$225 |
60日試用 | 軽さ・カスタム性 | 最初は設定が“素”で戸惑う人も |
ここまでで使うDAWが決まったら、次は入手先を確認するだけです。
【Logic Proを選んだ場合】
Mac App Storeから購入し、購入直後に30分チェックを行って判断します。
【Ableton Liveを選んだ場合】
Introで30分チェックを完走できるかを基準に進めます。
【FL Studioを選んだ場合】
ビート/パターン制作が中心なら、このまま検討を進めてOKです。
【Cubaseを選んだ場合】
最初の1本としてElementsで詰まらないかを基準に判断します。
【Fender Studio Proを選んだ場合】
録音から仕上げまでを迷わず通せるかを基準に進めます。
【仕事・学校などでPro Tools指定がある場合】
契約形態と期間を確認した上で導入します。
FAQ(よくある質問)
- Q. 体験版がないDAWはどう判断する?
- A. 返金可否の条件を確認した上で、購入直後に「30分チェック」を実施してください。完走できないなら、その時点で損切りできる設計にします(購入前に環境だけ整えるのが重要)。
- Q. まずは無料DAWでいい?
- A. 可能。ただし“無料で慣れる”が目的化すると時間を失います。この記事のゴールは「最初の1本を決めて、1曲を完成させる」なので、30分チェックを通るなら最初から有料でも合理的です。
- Q. オーディオインターフェースがないと録音できない?
- A. 原則は必要です(特にギター/マイク録音)。ただし最初の検証は、内蔵マイクや簡易入力でも「録音→編集→書き出し」の流れを通すだけなら可能です。
- Q. プラグイン(VST/AU/AAX)って最初から気にするべき?
- A. 最初は「標準エフェクトで完走できるか」が優先です。後から欲しくなった時に、あなたのOSとDAWが目的の規格に対応しているかを確認します(下位版のチェック項目に含めています)。
- Q. 迷ったら結局どれ?
- A. 「作り方×OS」で候補はかなり絞れます。そこからは“体験版30分チェックを完走できたもの”を機械的に選ぶのが最短です。
まとめ(要点3行)
- DAWは「機能」ではなく「あなたの作り方(録音/ビート/両方)」で選ぶ。
- 迷ったら1分診断で1本に絞り、体験版30分チェックで購入判定する。
- 最初の1本の正解は「1曲を最後まで完成できるDAW」。
