Fender Studio ProとCubaseを比較|ギター宅録で選ぶ最初の録音ソフト

大きなStudio ProとCubaseの文字、6本弦のエレキギターと波形を配置した比較記事のイメージ。ギター宅録の選び方。 DTM

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思いついたリフを録って、ドラムとベースを重ねてみたい。ギター宅録を始めようと録音ソフトを調べ、Fender Studio ProとCubaseまで候補を絞ったものの、どちらを買えばいいか決めきれない。そんなときは、最初に作りたい曲と録り方から考えてみましょう。

これからギター宅録を始めるなら、まずおすすめしたいのはFender Studio Proです。付属のFenderアンプで音を作り、録り直した演奏の良い部分を選んで仕上げる機能までそろっています。予算を抑えて始めたい方にはCubase Elements、Cubaseを使うことが決まっていてテイク編集も重視する方にはArtistをおすすめします。

CubaseにはElements・Artist・Proというエディション(グレード)があり、使える機能と予算が変わります。この記事ではFender Studio Pro 8系とCubase 15を比べ、どのエディションを買えばいいのか、楽天・Amazonで購入するときの注意点、インストールから最初の録音までを案内します。

Fender Studio ProとCubase、結局どちらを買えばいい?

ギターの音作りから、何度か弾いたソロを1本の演奏に仕上げるところまで使うなら、Fender Studio Proの通常永続版を選びましょう。ギター用のMustang Nativeに加え、複数の録音から良い部分をつなぐコンピングも使えることが、この記事でおすすめする理由です。

一方、録音ソフトにかける予算を抑えたいならCubase Elementsです。教えてもらう相手や共同制作の相手に合わせてCubaseを選び、コンピングも使いたいならArtistにしましょう。購入する商品が決まった方は、下の案内から商品画像と購入先へ進めます。

Fender Studio Proは、Studio Oneを受け継いだパソコン用の音楽制作ソフトです。名前が似ている無料アプリの「Fender Studio」とは別の製品なので、商品名の「Pro」まで見てください。

Cubase Proは、より幅広い制作機能を備えた最上位のエディションです。ただ、ギターを録ってドラムやベースを重ねるだけなら、最初からProを選ぶ必要はありません。ElementsとArtistの差を先に比べるほうが、自分に必要な機能が見えてきます。

ギターの音作り・録り直し・伴奏作りを比べる

両製品とも、ギターの録音、音の加工、ドラムやベースの打ち込みに対応しています。「何ができるか」に加えて、「どのエディションで使えるか」まで比べましょう。

比べることFender Studio Pro 8系Cubase 15
ギターの音作りMustang Nativeを収録。Fenderのアンプ・エフェクトを使って音を作るElements・Artist・ProにVST Amp Rackを収録。アンプやエフェクトを組み合わせる
録り直しと編集コンピングで複数テイクの良い部分をまとめられる専用のコンピングはArtist・Pro。Elementsも基本の録音・切り貼りは可能
伴奏作りImpactなどの付属音源、パターン、コードトラックを使うGroove Agent SEなどの付属音源、コードパッド・コードトラックを使う。追加機能はエディションによって異なる
費用とライセンスこの記事では通常永続版を扱う。新機能の更新期間と使用期限を分けて考える通常版のElements・Artist・Proから選ぶ。必要な編集機能に合わせて予算を決める
導入環境対応するWindows・Macと、使用機材のドライバーを確認する同じく対応OS・パソコン仕様・機材の対応を確認する

付属アンプで始められるのは、どちらも同じ

オーディオインターフェースへギターを直接つなぐ場合、録音ソフトの中でアンプの音を作れます。Fender Studio Proにはギター用のMustang Nativeとベース用のRumble Native、Cubaseにはギター用のVST Amp Rackが付属します。

Fenderのアンプやエフェクトを軸に音作りしたいなら、Mustang Nativeの存在はStudio Proを選ぶ理由になります。一方、Cubaseでもアンプを通した音は作れるので、「ギターを録るために別売りのアンプソフトが必須」というわけではありません。

外部のアンプシミュレーターやマルチエフェクターですでに好みの音を作れているなら、付属アンプの違いよりも録音・編集の機能を重視しましょう。付属品の数だけで選ぶと、使わない機能のために予算を増やしてしまいます。

録り直したソロを仕上げるなら、コンピングが分かれ目

ソロを3回弾いて、出だしは1回目、後半は3回目を使いたい。そんなときに、複数テイクから良い部分を選んで1本の演奏へまとめるのがコンピングです。

Fender Studio ProとCubase Artist・Proは、この編集に対応します。Cubase Elementsにも音を切って並べる基本的な編集はありますが、専用のコンピング機能はありません。複数テイクを選びながら仕上げる録り方なら、CubaseはArtistから検討すると選びやすくなります。

ギター宅録で見る機能ElementsArtistPro
録音・基本編集対応対応対応
VST Amp Rack付属付属付属
専用のコンピングなし対応対応
ドラム音源・コードパッド付属付属付属
ステム分離なしなし対応

ステム分離は、完成した音声をボーカルやドラムなどのパートに分ける機能です。自分のギターを録ることとは別の用途なので、これが必要かどうかをPro選びの判断材料にしてください。ほかに使いたい機能が決まっている場合は、Cubaseのエディション別機能表で該当する項目を確かめられます。

ドラムやベースを重ねるなら、付属音源から

どちらにもドラムや鍵盤などの音源があり、ギター以外のパートを組めます。最初は8小節ほどのドラムを置き、ベースの音を足し、その上にギターを録るくらいで十分です。

Fender Studio ProではImpactやパターン機能、CubaseではGroove Agent SEやコードパッドなどを使えます。ただし、同じ名前の「コードトラック」があるからといって、操作や働きまで同じとは限りません。作りたい曲の手順が説明されている教材と、使うソフトやエディションを合わせると迷いを減らせます。

買うエディションと、手持ちのパソコン・機材を確認する

購入する商品は、ソフト名・エディション・購入条件の3つを確認します。「Cubase 15」だけではElementsなのかProなのか分かりません。安く見える商品が、すでに別のライセンスを持っている人向けということもあります。

初めて買うなら、通常版を基準にする

Fender Studio Proは通常永続版、Cubaseは選んだエディションの「通常版」を探します。アップデート・アップグレード版は対象の旧バージョンや下位エディション、クロスグレード版は指定された他社製品などの所有が条件です。アカデミック版にも学生・教職員などの購入条件があるため、商品名だけで判断しないでください。

機材付属のCubase AI・LEや以前のStudio Oneを持っている方は、通常版を買い直す前に、そのライセンスで対象になる商品があるかを販売店の説明で確認しましょう。名前が似ていても、対象となるソフト・バージョン・エディションは決まっています。

ソフトに使える予算が1万円台なら、まずCubase Elementsを軸に考えられます。テイク編集までそろえるなら、Fender Studio ProやCubase Artistを含めて数万円の予算を見ておきましょう。インターフェースやヘッドホンも必要な場合は、ソフトだけで予算を使い切らないことが大切です。

Fender Studio Proの通常永続版に付く「1年間の新機能アップデート」は、ソフトが1年で使えなくなるという意味ではありません。更新対象期間と、その期間に入手したバージョンを使う権利は別です。また「Studio Pro+」はサービス内容・契約条件が異なるため、通常永続版と取り違えないようにしましょう。Cubaseの将来の新しいバージョンへの更新も、今買う通常版にすべて含まれるとは限りません。

Windows・Macの名前だけで決めない

購入前には、次の4点を手持ちの環境と照らし合わせます。

  • OSのバージョンとパソコンの種類が、購入するソフトの対応範囲に入るか
  • 必要なメモリーと、付属音源を含めた空き容量があるか
  • オーディオインターフェースのドライバーが、そのOSに対応しているか
  • 手持ちの追加音源やエフェクトも、同じ環境で使えるか

とくに、OSを更新したばかりのパソコンや、これから買うパソコンでは、録音ソフトと接続する機材の両方を確認します。最低要件を満たしていても、音源やエフェクトを大量に使えるとは限りません。録音データを保存する余裕も残しておきましょう。

ギターを直接つなぐなら、インターフェース側にギター用入力が必要です。接続先もこれから選ぶ方は、ギター宅録のオーディオインターフェース5選で、ギターだけを録る場合と歌も同時に録る場合の違いを整理できます。

楽天・Amazonで購入するときに見るポイント

ECサイトで購入するときは、「何が届くか」と「届いたあとに何をするか」を先に押さえておくと安心です。録音ソフトは、商品を受け取るだけでは使い始められず、コードの登録とソフト本体のインストールが必要です。

このあと案内する楽天の商品は、コードをメールで受け取る形式です。CubaseのAmazon商品は「ライセンス証書」と記載された通常版なので、メール納品と同じつもりで注文しないようにしてください。証書が届く形式でも、ソフト本体のダウンロードは別の作業です。

注文前に、商品名のエディションと「通常版」の表記、販売元、納品方法、対応環境、返品やキャンセルの条件を読みます。メール納品も店舗によって処理の流れが異なるため、「購入した瞬間に使える」とは限りません。受け取りに使うメールアドレスや、迷惑メールの振り分けも確認しておきましょう。

Fenderのアンプとテイク編集をまとめて使うなら

Mustang Nativeで音を作り、録り直した演奏を選び、ドラムやベースを重ねる。その一連の作業をそろえたい方にはFender Studio Proの通常永続版が合います。すでに別のソフトと追加アンプで必要なことができているなら、買い替える理由があるかを先に考えましょう。

Fender Studio Pro 8 通常永続版の商品画像

Fender Studio Pro 8 通常永続版

基本の録音と伴奏作りから始めるなら

まずはギターを録り、付属音源で曲を作りたい方にはCubase Elementsです。専用のコンピングを使わなくても、フレーズを録り直したり、不要な部分を切ったりできます。複数テイクを頻繁に選び直す予定なら、次のArtistと比べてください。

Cubase Elements 15 通常版の商品画像

Cubase Elements 15 通常版

Cubaseで複数テイクを仕上げたいなら

コンピングを使ってソロや歌を仕上げたい方にはCubase Artistです。「最上位のエディションだから」という理由でProを選ぶ前に、Artistで必要な機能を満たせるか見ておきましょう。

Cubase Artist 15 通常版の商品画像

Cubase Artist 15 通常版

Cubase Pro固有の機能まで使うなら

ステム分離など、Proにある機能を使う目的が決まっている方向けです。最初のギター録音だけを理由に、ここまで予算を増やす必要はありません。

購入後の登録とインストールの流れ

楽天やAmazonでの注文と、ソフトを自分のアカウントへ登録する作業は別です。購入したコードを登録したアカウントで、ソフトにもログインすることを覚えておきましょう。メールの注文控えとコードは、あとから確認できる場所へ保管します。

Fender Studio Pro

  1. 製品キーを受け取る販売店のメールや添付資料を確認
  2. MyFenderへ製品登録アカウントを作成・ログインしてキーを登録
  3. 本体をインストール登録製品から自分のOS用をダウンロード
  4. 起動して有効化同じアカウントでログイン
  5. 付属音源を入れる使う音源・サウンドセットをインストール

Cubase

  1. ダウンロードアクセスコードを受け取るメールまたはライセンス証書を確認
  2. Steinbergアカウントへログインアカウントを作成し、Download Assistantを用意
  3. コードを入力するDownload Assistantで製品を登録
  4. 本体と付属音源を入れる購入したエディションの一覧からインストール
  5. ライセンスを確認するActivation Managerで有効化して起動

Fender Studio Proは、MyFenderへの登録から

MyFenderにログインし、「My Gear」から「Register Products」へ進んで製品キーを登録します。初めてアカウントを作る場合は、確認メールの案内も完了させてください。

登録した製品の画面からWindows用またはMac用のインストーラーを入手します。インストール後に起動し、製品を登録したアカウントでログインしてライセンスを有効にします。続いて必要な付属音源やサウンドセットを入れれば、伴奏作りも始められます。本体だけを入れて、付属音源の導入を忘れないようにしましょう。

Cubaseは、2つの管理ソフトの役割を分ける

Cubaseでは、Steinberg Download Assistantがダウンロードとインストール、Steinberg Activation Managerがライセンスの有効化を担当します。似た名前の画面が出ても、この役割を分けて考えれば整理できます。

Cubase 15のダウンロード案内からDownload Assistantを入れ、Steinbergアカウントでログインします。受け取ったダウンロードアクセスコードを入力すると、製品とライセンスがアカウントに結び付きます。購入したエディションの本体と付属音源をインストールし、Activation Managerでも同じアカウントのライセンスを確認してください。

コードを登録しても製品が見当たらないときは、まずログイン中のメールアドレスと、登録したアカウントが同じかを確認します。注文番号と製品コードの取り違えにも注意しましょう。分からないまま別の商品を買い直さず、注文控えを添えて購入店へ問い合わせてください。

最初のギター録音で確認すること

インストールが終わったら、いきなり1曲を完成させようとせず、ギターを短く録る・聴き返す・保存するところまで進めてみましょう。最初の目標は、狙った入力から録音できていることを確かめることです。

  1. 必要なドライバーを入れ、録音ソフトのオーディオ機器にインターフェースを選びます。Windowsでは、機材が指定するASIOドライバーを使います。
  2. ギターを接続した入力に合わせて、モノラルのオーディオトラックを作ります。強く弾いても入力メーターが振り切れないよう、機材側のゲインを調整します。
  3. ソフト側で音を作るなら、トラックにMustang NativeまたはVST Amp Rackを挿し、録音待機とモニターを設定します。
  4. 数小節を録音して停止し、再生します。音が録れていることを確認したら、曲に名前を付けて保存します。
  5. 音量を整えて音声ファイルに書き出し、書き出したファイルも再生して確かめます。

音源やエフェクトの読み込み方が分からないときは、プラグインの種類と使い方をご覧ください。付属音源を鳴らす手順と、録音した音にエフェクトをかける手順を紹介しています。

弾いた音が遅れて聴こえるときは、バッファサイズや処理の負荷を見直します。バッファを小さくすると遅れを減らせますが、音切れが出るなら少し戻して調整してください。

インターフェースのダイレクトモニターは入力音を直接聴く方法です。通常、パソコン内のアンプソフトを通した音とは違います。生の音とソフトで加工した音が二重に聴こえるときは、どちらの経路を聴いているかを確認しましょう。録音中のヘッドホンは有線でつなぐのが基本です。

最初の1本はFender Studio Pro。予算優先ならCubase Elements

ギター宅録用に音作りとテイク編集をまとめてそろえるなら、Fender Studio Proの通常永続版がおすすめです。付属のFenderアンプで音を作り、何度か録った演奏から良い部分を選び、伴奏を重ねるところまで1本で進められます。

予算を抑えて基本の録音から始めるならCubase Elements。使いたい教材や一緒に制作する相手に合わせてCubaseを選び、コンピングも使うならArtistを選んでください。Proは、ステム分離などの機能を使う目的が決まってから検討すれば十分です。

音作りとテイク編集をまとめてそろえるFender Studio Proの購入先へ

予算を抑えてギター録音を始めるCubase Elementsの購入先へ

Cubaseでコンピングも使うCubase Artistの購入先へ

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