ギター用ノイズリダクション3選|ノイズの抑え方と接続で選ぶ

ノイズリダクション定番3選の文字と、ノブ名を記したペダルのイラスト ギター

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歪ませたリフを止めたのに、アンプから「ジー」という音だけが残る。かといってノイズを強く抑えると、今度は伸ばした音まで途中で切れてしまう。ノイズリダクションは、静かにする量だけで選ぶと、この両立で迷いやすいペダルです。

この記事では、BOSS NS-2、Electro-Harmonix Silencer、BOSS NS-1Xの3機種を比べます。予算は本体で1万円台〜3万円前後。余韻の残し方、調整できる項目、歪みペダルとの接続から、ご自身の演奏に合う1台を選んでいきましょう。

買う前に、ノイズの出る場所を切り分ける

ギター用のノイズリダクション・ペダルが得意なのは、演奏を止めたときに目立つノイズを抑えることです。弾いている音から雑音だけを何でも取り除く機械ではありません。

まずギターをアンプへ直接つなぎ、ケーブルを動かしたときのガリ音がないか確認します。次にペダルを1台ずつ戻し、どれをオンにするとノイズが増えるかを調べます。ギターの向きを変える、電源を説明書に合う電池へ替える、パソコンなどの近くから離れる、といった確認も役立ちます。

接続用ケーブルを選ぶギターシールドは3mと5mどっち?
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余韻を残すか、リフの合間を止めるか

ブルースのロングトーンやクリーンのアルペジオなら、音の終わりが自然に小さくなることを優先します。メタルやハードロックで、細かいリフと休符をくっきり分けたいなら、音を止めた直後の素早い反応が選ぶ理由です。残したい余韻と、作りたい無音の間を先に決めます。

「ノイズリダクション」「ノイズゲート」「ノイズサプレッサー」という名前だけで、完全に違う仕組みだと決めつける必要はありません。今回の3機種も、小さい信号を見ながら音を抑える動作が基本です。ノブやモードがどこまで調整できるかで比較したほうが、買った後の使い方につながります。

似たノブ名でも、調整する内容を分けて考える
調整すること音で確かめること
しきい値/THRESHOLD止めたときのノイズが収まり、弱く弾いた音は出るか
減衰/DECAY・RELEASE長く伸ばした音の最後が急に切れないか。休符では引きずらないか
抑制量/REDUCTION・DAMP抑制が働いたとき、どれだけ音量を下げるか。しきい値とは別の調整

定番ノイズリダクション3機種を比較

基本のループ接続ならNS-2、抑制量も調整したいならSilencer、モードと表示を使いたいならNS-1Xです。3機種ともSEND/RETURNを備えているので、その端子の有無だけでは選べません。

調整と使い方で比べる3機種
機種・予算感選ぶ決め手調整・モード見送る条件
BOSS NS-21万円台後半歪みをループへ入れ、しきい値と減衰で調整THRESHOLD/DECAY、REDUCTION・MUTE抑制量を独立して調整したい
EHX Silencer1万円台閉じたときの抑制量とリリースを分けて調整THRESHOLD/REDUCTION/RELEASE複数のモードや抑制量の表示が欲しい
BOSS NS-1X2万円台後半〜3万円前後余韻向けと速いゲートを切替。効き方を表示で確認THRESHOLD/DECAY/DAMP、REDUCTION・GATE・MUTE基本的な抑制だけで足り、予算を抑えたい

BOSS NS-2|歪みペダルをループに入れて抑える

歪みペダルをオンにしたときのノイズが気になるなら、NS-2のSEND/RETURNを使う接続から考えます。INPUTでギターの信号を見ながら、ループに入れた歪みペダルのノイズを抑えられる構成です。

THRESHOLDで抑制が働く信号の境目を決め、DECAYで音が小さくなっていく時間を調整します。必要な設定がこの2つにまとまっているので、休符と長い音を交互に弾きながら、どちらのノブを触るか整理しやすいのが選ぶ理由です。MUTEモードは、チューニングやギター交換で音を止めたい場面にも使えます。

一方、閉じたときの抑制量を独立ノブで調整する機種ではありません。そこまで追い込みたいならSilencer、演奏に応じたモード切替や抑制量の表示を使いたいならNS-1Xを比べてください。設定で弱い音や余韻が変わるため、ノイズを消すことだけに集中せず、普段のフレーズで確かめます。

BOSSのNS-2解説でノブとループの動作を見る

Electro-Harmonix Silencer|抑制量とリリースを分けて調整

「静かになるけれど、最後の切れ方をもう少し変えたい」。その調整を細かく行うならSilencerです。THRESHOLDに加え、REDUCTIONでゲートが閉じたときの減衰量、RELEASEで閉じるまでの動作を調整できます。

たとえば、音を伸ばすフレーズではRELEASEを長めにし、弾いていない間も完全な無音へ寄せすぎないようREDUCTIONを調整する、といった使い方ができます。THRESHOLDを上げることと抑制量を増やすことを別々に試せるので、小さい音の反応も聴きながら合わせたい人に向きます。

SEND/RETURNを使った接続にも対応します。バッファードバイパスで、ゲートをオフにしてもループ内のペダルは信号経路に残ります。足でSilencerを切れば、ループ内の歪みまで一緒にオフになる、という動作ではありません。

モード切替や抑制量のメーターはありません。少ない調整で済ませたいならNS-2、素早いゲートとの切替が欲しいならNS-1Xのほうが目的に合います。

Silencerの公式解説で3つの調整とバイパスを確認する

BOSS NS-1X|モード切替と抑制量の表示を使う

クリーンの長い音も、歪ませた細かいリフも使うならNS-1Xです。REDUCTIONモードと、素早く音を止めるGATEモードを切り替えられます。ハイゲインのリフやタッピングで休符を際立たせたい人には、GATEを選ぶ意味があります。

THRESHOLDとDECAYに加え、DAMPで抑制が働いたときの減衰量も調整できます。リダクション・インジケーターは、ノイズがどの程度抑えられているかを表示します。耳で弱い音の出方を確認しながら、表示で動作を追える点がNS-2との分かりやすい違いです。

SEND/RETURNとMUTEモードも備えています。基本的なノイズ抑制だけならNS-2でも対応できるので、価格差はモード・DAMP・表示を使うかで判断します。表示が大きく振れる設定を目標にせず、演奏に必要な音が残るところを選びましょう。

NS-1Xのモードと設定方法をBOSS公式で見る

NS-1Xのモードとノイズ抑制を紹介するBOSS公式動画です。

歪みをSEND/RETURNへつなぎ、余韻を確認する

今回の3機種で歪みペダルのノイズを抑えるなら、ギターをINPUTへ、歪みをSEND/RETURNの間へ入れる接続を試します。ディレイやリバーブの余韻を残したい場合は、ノイズ抑制のOUTPUTより後ろへ置く構成から始めます。

歪みペダルをループへ入れる接続例
  1. ギター → ノイズ抑制ペダルのINPUT
  2. ノイズ抑制ペダルのSEND → 歪みペダルのINPUT
  3. 歪みペダルのOUTPUT → ノイズ抑制ペダルのRETURN
  4. ノイズ抑制ペダルのOUTPUT → ディレイ・リバーブ → アンプ

INPUTで演奏の信号を捉え、ループを通った音を抑えます。図は信号の流れを示す接続例です。

アンプ本体の歪みで発生するノイズは、この歪みペダルだけのループに含まれません。アンプのSEND/RETURNを使う場合は、接続方法と信号レベルをアンプ・ペダル双方の説明書で確認します。最初から複雑な配線へ広げず、ノイズが増える場所から取り込むほうが切り分けやすくなります。

設定はモードごとに始め方を分けます。NS-2とNS-1XのREDUCTIONでは、THRESHOLDを低い側から上げ、止めたときのノイズが収まるところを探します。NS-1XのGATEは、BOSSの案内ではTHRESHOLDを高い側から下げ、ピッキングした音が出るところを探す手順です。Silencerも自分の出力に合わせてしきい値を調整します。

続けて、弱いピッキング、ギターのボリュームを絞った音、長く伸ばした音を試します。音が途中で切れるなら、しきい値と減衰の設定を緩めます。最後に普段の歪み量で休符を入れ、ノイズの残り方とのバランスを取ってください。

録音する前に接続を確認するギター宅録の始め方
録音に必要な機材と接続を整理する

ノイズの抑え方と必要な調整で選ぶ

基本の2ノブで合わせるNS-2、抑制量も分けて調整するSilencer、モードと表示で使い分けるNS-1X。同じSEND/RETURN付きでも、買った後に触る項目は違います。

試すフレーズは、普段のリフと長い音を1つずつ用意すれば十分です。静かな休符と、残したい余韻の両方が作れるか。そこで必要な機能が見えてくれば、価格や定番という名前だけに頼らず選べます。

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