ギター宅録のモニターヘッドホン9選|1万・2万・3万円で選ぶ最初の1台

ギター宅録、最初のヘッドホン。予算別9選。木の机に置いたヘッドホンに、紺とオレンジの帯と大きな白文字を組み合わせた画像。 DTM

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ギターだけで聴くとかっこいいのに、伴奏に混ぜると埋もれる。低音を足したら、今度は曲全体がモコモコする。宅録を始めると、弾くこととは別に「音をどう聴くか」が気になってきます。

そこで選びたいのがモニターヘッドホンです。ただ、高い機種を買えば解決するわけではありません。歌やアコギもマイクで録るのか、静かな部屋でギターを直接つないで弾くのか。使い方が違えば、選ぶ1台も変わります。

この記事では1万円・2万円・3万円前後から、それぞれ3機種を比較します。同じ予算の中で何を優先するかまで、絞っていきましょう。

最初の1台は、録り方と部屋で絞る

先に決めるのは、マイクを使うか、周囲の音を遮りたいかです。どちらかが当てはまるなら密閉型。静かな部屋でライン録音とミックスが中心なら、開放型も候補になります。

マイク録音や生活音がある部屋は密閉型、静かな部屋でライン録音とミックスが中心なら開放型も候補。最初は用途に合う1台から選ぶ。

密閉型と開放型、それぞれのメリット・デメリット

密閉型は耳を覆うカップの背面が閉じた構造、開放型は背面に穴やメッシュがあり、音が抜ける構造です。録音中の音漏れを抑えるなら密閉型、静かな部屋で音の広がりを聴きたいなら開放型。それぞれに選ぶ理由があります。

タイプメリットデメリット
密閉型周囲の音を抑えやすい。伴奏やクリックがマイクへ漏れるのを抑えやすい熱がこもりやすい。音が耳元に集まるような閉塞感が気になることもある
開放型音の広がりや楽器の位置関係をつかみやすい機種がある。通気性を確保しやすい音が外へ漏れ、周囲の音も入る。マイク録音や騒がしい部屋には不向き

開放型は、音が外へ抜けることで密閉感を抑えやすいのが魅力です。ギターを左右に振ったときの距離感や、リバーブの広がりを確認したい人には、音作り・ミックス用に選ぶ意味があります。通気性を確保しやすいため、耳まわりの蒸れが気になる人にも候補になります。

ただし、音の広がりや低音の量感、蒸れやすさは機種とパッドによって変わります。開放型なら必ず音が正確、長時間でも疲れない、というわけではありません。生活音が入りやすい部屋では、その長所も活かしにくくなります。

密閉型の強みは、録音中に必要な音へ集中しやすいこと。歌やアコギをマイクで録るなら、クリックや伴奏の回り込みを抑えられる利点が大きくなります。密閉型でもミックスはできるので、録音から仕上げまで1台で使いたい人には選びやすいタイプです。

使い方優先したいこと選ぶ方向
ギターを直接つなぐライン録音演奏のタイミング、ノイズ、伴奏との聴き分け静かな部屋なら密閉・開放どちらも可
歌・アコギ・アンプをマイクで録るクリックや伴奏をマイクへ漏らさないまず密閉型。音量を上げすぎない
音作り・ミックス低音の量、ギターと歌の重なり、響きの長さ静かな部屋なら開放型も候補。密閉型でも可能

開放型は音漏れがあり、エアコンや家族の声も入ります。セミオープン型も、録音時の音漏れを避けられる構造ではありません。反対に密閉型でも、音量を上げればマイクがヘッドホンの音を拾うことがあります。

ライン録音ではヘッドホンの音をギターの入力へ直接録り込むわけではないので、マイク録音ほど音漏れを気にする必要はありません。ただし同じ部屋にいる人への配慮は必要です。

1万円前後のおすすめ3機種

この価格帯は低予算・遮音性・静かな部屋での使いやすさのどれを優先するかで分かれます。

1万円前後の3機種を比較
機種・予算の目安選ぶ決め手見送る条件
ATH-M20x密閉型/1万円前後低予算で録音を始められる1台を短いケーブルや小さな収納を優先する
HD 280 PRO密閉型/1万円前後マイク録音や、周囲の音への対策を優先締め付けやカールケーブルの引っ張りが苦手
K240 STUDIO-Y3セミオープン型/1万円前後静かな部屋でライン録音と音作りを始める歌やアコギのマイク録音、騒がしい部屋

audio-technica ATH-M20x

低予算で録音を始められる1台を

予算をなるべく抑えて、ギターも歌も録り始めたい。その入口に選びやすいのがATH-M20xです。1万円を切る価格と190gの本体が魅力。密閉型なので、後からマイク録音を始めても使い道が残ります。

割り切るのは3mの固定ケーブルです。机の上だけで使うと余りやすく、断線したときもケーブルだけを抜き差しして交換できません。イヤーパッドは交換品のHP-M30xが用意されています。

HD 280 PROと迷うなら、低予算と本体の軽さを優先してM20x。周囲の音を抑えることを優先するならHD 280 PROです。静かな部屋でライン録音しかしないなら、着脱ケーブルのK240 STUDIOも比べてみてください。

構造・重さ
密閉型/190g
ケーブル
3m・固定
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/47Ω

仕様・付属品を確認する

Sennheiser HD 280 PRO

マイク録音や、周囲の音への対策を優先

歌やアコギをマイクで録る予定があり、ヘッドホンの音漏れや部屋の生活音が気になるならHD 280 PRO。耳を覆う密閉型で、遮音性を重視して選ぶ候補です。ただし、マイクへ絶対に音が漏れないわけではありません。録音前にクリック音の回り込みを確認しましょう。

国内では現行モデルをHD 280 PRO MK2と表記する販売店もあります。ここで扱うのはヘッドバンドが改良された現行品。公式販売ページの重量は285gです。長時間使うなら、側圧とカールケーブルに引かれる感じを店頭で確かめたいところです。パッドなどの交換部品はゼンハイザーのプロオーディオ窓口で適合品を確認できます。

M20xと迷うなら、周囲の音を抑えることを優先してHD 280 PRO。軽量さと低予算を優先するならM20xです。2万円前後まで予算を広げ、ケーブルを自分で交換できる機種を選びたいなら、SRH440Aも比べてみてください。

構造・重さ
密閉型/285g
ケーブル
1.3〜3m・カール/固定
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/64Ω

仕様・付属品を確認する

AKG K240 STUDIO-Y3

静かな部屋でライン録音と音作りを始める

ギターはインターフェースに直接つなぎ、静かな部屋でアンプシミュレーターを使う。そんな使い方なら、密閉型だけに絞る必要はありません。K240 STUDIOはセミオープン型で、1万円前後から選べる着脱ケーブルのモデルです。

セミオープンでも音は外へ漏れ、周囲の音も入ります。「密閉型と開放型のいいところを全部取れる」と考えるのは禁物。マイク録音まで1台で済ませたいなら、M20xかHD 280 PROを選びます。

230gの本体に、頭の大きさに合わせるセルフアジャスト式のヘッドバンド。ケーブルとイヤーパッドは交換でき、国内の部品はヒビノへ問い合わせられます。55Ωですが感度は91dB SPL/mWなので、数字の小ささだけで音量が取りやすいとは判断しないでください。AmazonのY3-Eはステッカー付きの販売形態で、K240 MKIIとは別です。

構造・重さ
セミオープン型/230g
ケーブル
3m・着脱式
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/55Ω

仕様・付属品を確認する

2万円前後のおすすめ3機種

録音も音作りも1台で始めるならSRH440A、持ち運びやケーブルを使い分けるならM50x。マイクを使わず、静かな部屋でミックスが中心ならHD 560Sも選べます。

2万円前後の3機種を比較
機種・予算の目安選ぶ決め手見送る条件
SRH440A密閉型/2万円前後録音から音作りまで、1台を広く使う短いケーブルやコンパクトな収納が欲しい
ATH-M50x密閉型/2万円前後机でも外でも使い、ケーブルを使い分ける本体の軽さを最優先したい
HD 560S開放型/2万円前後静かな部屋で、楽器の配置や響きまで聴くマイク録音、音漏れできない環境

SHURE SRH440A-A

録音から音作りまで、1台を広く使う

2万円前後で、録音もギターの音作りも始めたいなら、まずSRH440Aを比較の基準にします。密閉型でマイク録音にも使え、3mのストレートケーブルは着脱式。価格と、普段の録音で必要になる機能の釣り合いがよい候補です。

旧SRH440と名前は似ていますが、A付きは本体も音の調整も変わっています。DTMステーションの比較記事では、旧型の高域の突出が抑えられた点が紹介されています。古いSRH440の評価を、そのまま当てはめないようにしましょう。

公式ガイドの重量は268g。イヤーカップは回転しますが、M50xのような折りたたみ収納や3種類のケーブルはありません。机で使うならSRH440A、短いケーブルや持ち運びまで欲しいならM50x。純正交換パッドはSRH440A-PADS、交換ケーブルも用意されています。ポーチは付属しません。

構造・重さ
密閉型/268g
ケーブル
3m・着脱式
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/40Ω

仕様・付属品を確認する

audio-technica ATH-M50x

机でも外でも使い、ケーブルを使い分ける

机では短いケーブル、アンプから離れて弾くときは長いケーブル。使う場所に合わせやすいのがM50xです。1.2mと3mのストレートに、伸縮するカールケーブルを加えた3本が付属します。折りたたみとポーチもあり、持ち運びを含めて選ぶ理由がはっきりしています。

本体は285gなので、M20xから価格を上げれば軽くなるわけではありません。純正イヤーパッドやケーブル、ヘッドバンドカバーの交換品があるのは、長く使ううえでの利点です。

SRH440Aとの差額を出すかは、短いケーブルと収納性が必要かで決めてよいでしょう。静かな部屋でミックスが中心なら、同じ予算のHD 560Sという別の選び方もあります。密閉型が必要な人にとっての便利さと、ミックスでの聴き分けやすさは分けて考えます。

構造・重さ
密閉型/285g
ケーブル
1.2m・3m・カールの3本/着脱式
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/38Ω

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Sennheiser HD 560S

静かな部屋で、楽器の配置や響きまで聴く

マイクを使わず、ギターと伴奏のバランスやリバーブの広がりを落ち着いて確認したい。静かな部屋ならHD 560Sが候補になります。開放型で、AV Watchの試聴記事でも音のバランスや広がりが評価されています。

R50xと迷うなら、予算に加えてケーブルの取り回しや装着感も比べたいところです。HD 560Sの現行品は1.8mケーブルと6.3mm変換アダプター付き。古いレビューにある3mケーブルの構成とは異なります。

120Ωだけを見て専用アンプが必要と決める必要はありません。使うインターフェースで十分な音量が出るかを確認します。交換パッドやケーブルはゼンハイザーのコンシューマー製品窓口で現行品との適合を確認できます。録音室の外の音まで入るため、周囲の音を抑えたいならSRH440AかM50xです。

構造・重さ
開放型/280g(メーカー公表値)
ケーブル
1.8m・着脱式
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/120Ω

仕様・付属品を確認する

SRH440Aの日本語レビュー。比較相手のSRH840Aも登場します。動画の試聴感想は、購入判断の一つの材料としてご覧ください。

3万円前後のおすすめ3機種

この価格帯では重さ、パッドの素材、ケーブルの扱いやすさまで含めて選びたいところです。密閉型のM1STとDT 770 PRO、開放型のR50xでは、向いている使い方が違います。

3万円前後の3機種を比較
機種・予算の目安選ぶ決め手見送る条件
MDR-M1ST密閉型/3万円前後マイク録音にも使い、本体の軽さを重視3.5mm端子へそのまま接続したい
DT 770 PRO 80Ω密閉型/3万円前後大きなパッドの付け心地と交換部品を重視高域の刺激や長い固定ケーブルが苦手
ATH-R50x開放型/3万円前後静かな部屋の音作り・ミックスと軽さを両立マイク録音、周囲の音を遮りたい

SONY MDR-M1ST

マイク録音にも使い、本体の軽さを重視

3万円前後で密閉型を選び、ギターやボーカルの録音から音作りまで使うならMDR-M1ST。215gの本体と着脱ケーブルが特徴です。AV WatchのCD900STとの比較では、低域の量感や楽器の音色の再現が改善したと評価されています。

付属ケーブルの先端は6.3mmのステレオ標準プラグです。Scarlett 2i2やMOTU M2のヘッドホン端子にはそのまま接続できますが、3.5mm端子で使う場合は別途変換が必要。名前が似たMDR-M1とは、付属品も仕様も異なります。

DT 770 PROと迷うなら、本体の軽さとケーブル交換のしやすさを優先してM1ST。ベロアパッドの感触を重視するならDT 770 PROを試して決めます。M1STは無償修理の期間がなく、修理は有料です。イヤーパッドなどの交換・修理についても、購入前にメーカー窓口を確認しておきましょう。

構造・重さ
密閉型/215g
ケーブル
2.5m・着脱式
接続
6.3mm標準プラグのみ/24Ω

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beyerdynamic DT 770 PRO 80Ω

大きなパッドの付け心地と交換部品を重視

耳を覆う大きなベロアパッドが特徴のDT 770 PRO。合成皮革とは違う肌触りを好み、パッドなどを交換しながら使いたい人の候補です。ここで選ぶのは80Ω版。32Ω版、250Ω版、DT 770 PRO Xとは分けて見てください。

定番だから音に癖がない、とは言えません。販売店のユーザーレビューには高域を刺激的に感じるという声もあり、歪ませたギターの高音が苦手な人は試聴してから選びたい機種です。パッドが柔らかそうに見えても、装着感は頭の形や眼鏡で変わります。

M1STより重い270gで、3mのケーブルは固定式。身軽さを優先するならM1ST、ベロアの感触や純正パッドEDT770Vなどの交換部品を重視するならDT 770 PROです。国内保証の扱いと、交換部品の在庫・取り寄せ期間は販売店によって確認してください。80Ωでも、接続先によって音量の余裕は変わります。

構造・重さ
密閉型/270g
ケーブル
3m・固定
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/80Ω

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beyerdynamic DT 770 PRO 80Ωの商品画像

DT 770 PRO 80Ω

Amazonは検索結果を開きます。80Ω版・新品の販売条件をご確認ください。

audio-technica ATH-R50x

静かな部屋の音作り・ミックスと軽さを両立

マイク録音より、ライン録音したギターの音作りや曲全体のミックスが中心。そんな人が3万円前後で選ぶ開放型がR50xです。音の広がりを確認する用途に加え、本体207gと、1.2m・3mのケーブル2本が魅力。机の近くで使うときも、ケーブルが余りすぎずに済みます。

イヤーパッドとヘッドパッドには交換品があり、ポーチも付属します。一方、周囲の生活音は入ります。マイク録音まで1台で済ませたいなら、軽さが近いM1STを選ぶほうが用途に合います。

HD 560Sと迷ったら、短い付属ケーブルと軽量な本体がR50xを選ぶ決め手になります。音の好みまで含めて決めるなら、普段聴く曲のボーカル、ベース、ギターを同じくらいの音量で比べてみてください。

構造・重さ
開放型/207g
ケーブル
1.2m・3mの2本/着脱式
接続
3.5mm/6.3mm変換付属/50Ω

仕様・付属品を確認する

重さは原則ケーブルを除いたメーカー公表値です。HD 560Sの現行サポートページは280gと記載し、ケーブルを含むかを明記していないため、他機種との数値だけの軽重比較には使っていません。

密閉型M50xと開放型R50xを比べた、eイヤホンの日本語レビュー。外観や構造の違いを動画でも確認できます。

MDR-CD900STを、今から買う最初の1台にすすめない理由

長年の定番だったことは、今買う理由にはなりません。MDR-CD900STは録音の粗を拾う用途で評価されてきましたが、細部が目立つことと、曲全体のバランスを正確につかめることは別です。私には高域が強く感じられ、MDR-M1STとの比較試聴でも低域の量感や楽器の音色の再現に課題が指摘されています。これからギターの音作りやミックスを始める人の最初の1台には、私はすすめません。

発売年だけで古い機種を切り捨てる話ではありません。すでにCD900STの聴こえ方を覚えている人と、これから1台を選ぶ人では条件が違います。「スタジオでよく見るから」で決めず、自分の録音と音作りに合う機種を選びたいところです。

買う前に、端子・音量・装着感を確認する

ヘッドホンは、つなぐ機材と長く使えるかまで含めて選びます。音質の評判がよくても、ケーブルが邪魔だったり、眼鏡のつるが痛くなったりすると、録音に集中できません。

3.5mmと6.3mm、変換プラグは先に買わない

オーディオインターフェースのヘッドホン端子は、6.3mmのステレオ標準端子がよく使われます。今回の9機種は、付属の変換アダプターを使うか、M1STの標準プラグをそのまま挿せば接続できます。Scarlett 2i2とMOTU M2用に、変換プラグを追加で買う必要はありません。

M1STをパソコンなどの3.5mm端子へつなぐときだけ、6.3mmメス→3.5mmオスのステレオ変換などが必要です。端子に重さがかかりにくい短いケーブル型も候補になります。ギター用のモノラル変換とは間違えないでください。

インピーダンスの数字だけで「鳴らせる」と決めない

インピーダンスは、ヘッドホンの電気的な負荷を表す数値です。同じ音量を得るためにどれだけの信号が必要かを表す「感度」と、インターフェースのヘッドホン出力も関係します。低いΩなら必ず大音量、高いΩなら専用アンプ必須、とは言い切れません。

感度にはdB/mWとdB/Vという違う基準があるため、そのまま数字を並べて比較しないようにします。たとえばHD 560Sは1Vrmsでの値、K240 STUDIOは1mWでの値です。普段の録音レベルで伴奏とギターを無理なく聴けるか、使うインターフェースとの組み合わせを販売店へ確認すると安心です。

長時間の疲れは、重さ以外でも変わる

頭を締める力、耳がパッドの内側に収まるか、眼鏡のつるが当たらないか。できれば数分だけでも着けて、首を動かし、ギターを持つ姿勢でケーブルが引っかからないか確かめます。軽い機種でも、当たり方が合わなければ疲れます。

密閉型は熱がこもりやすく、ベロアでも蒸れがなくなるわけではありません。パッドは消耗品で、へたりや交換品の違いによって音も変わります。純正パッドの価格と納期、ケーブルを自分で交換できるかまで見ておくと、長く使いやすくなります。

手持ちのヘッドホンでも始めて大丈夫

モニターヘッドホンは、録った音のノイズやバランスを確認するために作られた機材です。ただ、「モニター」と書いてあれば癖のない音、とは限りません。普段使いのヘッドホンにも使えるものがあり、モニター同士でも聴こえ方は違います。

有線でつなげて、必要な音量が出て、演奏のタイミングやノイズが分かる。長時間着けても無理がなく、マイク録音なら音漏れも問題ない。この条件を満たすなら、まずは手持ちで録り始めて構いません。低音を増やす機能や音を広げる機能は切り、いつも聴く曲を基準にします。

録った音を別の機器で聴くたびに低音が過剰になる、ノイズを見落とす、装着がつらくて作業を続けられない。そんな不満が出てきたら、今回の候補から買い替えを考える時期です。

演奏・録音に有線をすすめる理由

Bluetoothでは音の送受信に時間がかかり、弦を弾いた瞬間と聴こえる音がずれることがあります。音楽を聴くだけなら気にならなくても、自分で演奏するとリズムを取りづらくなるため、録音中は有線が基本です。

有線にしても遅れる場合は、録音ソフトのバッファサイズや処理の負荷を確認します。インターフェースのダイレクトモニターは遅延を抑える方法ですが、通常はパソコン側のアンプシミュレーターを通した音とは別です。歪ませた音を聴きながら録るなら、ソフト側の設定も合わせて調整しましょう。

次に読む

ヘッドホンを選んだら、ギターから耳までの接続と、録音の手順も整理しておきましょう。

FAQ(よくある質問)

普段使いのイヤホンやヘッドホンでは録音できませんか?

有線でつなげて、必要な音量が出て、演奏やノイズを確認できるなら始められます。音の調整機能はできるだけ切り、よく知っている曲を基準に聴きましょう。マイク録音では音漏れも確認してください。

密閉型だけでミックスまでできますか?

できます。最初から2台買う必要はありません。よく知っている曲と聴き比べ、仕上げに手持ちのイヤホンやスピーカーでも確認すると、1台だけでは気づきにくいバランスを確かめられます。

スピーカーでも聴ける環境を整えたい方は、小型モニタースピーカー3機種の比較で、机への置き方や接続を確認してみてください。夜の録音が中心なら、まずは今のヘッドホンで始めても構いません。

インピーダンスが低ければ、どのインターフェースでも十分な音量が出ますか?

インピーダンスだけでは判断できません。ヘッドホンの感度とインターフェースのヘッドホン出力も関係します。感度のdB/mWとdB/Vをそのまま大小比較せず、組み合わせの仕様や販売店の案内を確認してください。

Bluetoothヘッドホンを有線でつなげば使えますか?

有線入力に対応し、その接続で遅延や音の変化に問題がなければ使えます。機種によって電源やノイズキャンセリングの状態で音が変わるため、説明書と実際の接続で確認しましょう。有線化しても、録音ソフト側の遅延が残る場合はあります。

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