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クリーンのアルペジオに少し広がりを足したい。あるいは、揺れる音そのものをフレーズの主役にしたい。どちらもコーラスで作れる音ですが、効果音量や音質をどこまで調整できるかで、選ぶペダルは変わります。
この記事ではBOSS CH-1、Electro-Harmonix Small Clone、MXR M234 Analog Chorus、BOSS CE-2Wの4機種を比較します。予算は本体で1万円台後半〜3万円前後。音の揺れ、調整できるノブ、アンプへのつなぎ方から、ご自身の曲に合う1台を選びましょう。
薄く広げるか、揺れをフレーズの主役にするか
コーラスは、原音に少し遅らせて音程を揺らした音を重ね、厚みや広がりを作ります。ポップスやR&Bのクリーンなアルペジオなら、揺れが目立ちすぎない設定から。グランジやオルタナティブ・ロックなら、深い揺れをフレーズのキャラクターとして使う選び方もできます。控えめに混ぜたいか、揺れをしっかり聞かせたいかを先に決めます。
RATEは揺れる速さ、DEPTHは揺れの深さです。LEVELやE.LEVELは効果音の量を調整するノブで、DEPTHとは役割が違います。「揺れ方は好きなのに、少し強すぎる」というときは、効果音量を下げられる機種が合わせやすくなります。
定番コーラス4機種を同じ軸で比較
効果音量と明るさならCH-1、少ない操作で深く揺らすならSmall Clone、低域・高域まで調整するならM234、CE-2/CE-1のモードならCE-2Wです。アナログかどうかだけでは、ご自身に必要な調整を選べません。
| 機種・予算感 | 選ぶ決め手 | 調整・出力 | 見送る条件 |
|---|---|---|---|
| BOSS CH-11万円台後半 | 薄く混ぜる量と、効果音の明るさを調整 | RATE/DEPTH/EQ/E.LEVEL、2出力 | CE-1/CE-2のモードを明確に使いたい |
| EHX Small Clone1万円台後半〜2万円前後 | RATEと2段階のDEPTHで、揺れを音色にする | アナログ、RATE/DEPTH切替、モノラル | 効果音量を独立ノブで調整したい |
| MXR M234 Analog Chorus2万円台〜3万円前後 | 効果音の低域・高域と量を細かく合わせる | アナログ、5ノブ、MONO・THRU出力 | 少数のノブで手早く設定したい |
| BOSS CE-2W2万円台後半〜3万円前後 | CE-2、CE-1コーラス、CE-1ビブラートを選ぶ | アナログ、RATE/DEPTH、3モード、2出力 | 効果音量やEQの独立調整が必要 |
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4機種の揺れ方と調整できること
クリーンのコード、アルペジオ、普段使う歪みを同じ順に試します。揺れの深さだけでなく、原音にどのくらい混ざるかを聴くと、買ってから曲へ合わせやすくなります。
BOSS CH-1|効果音の量と明るさを調整する
普段のクリーンを大きく変えず、アルペジオへ薄くコーラスを足したいならCH-1です。RATEとDEPTHに加え、E.LEVELで効果音の量、EQで効果音の高域を調整できます。
揺れ方をRATEとDEPTHで決めた後、E.LEVELを下げて原音へ少しだけ混ぜられます。明るい効果がギターやアンプに合わなければ、EQを調整して落ち着かせる。音程の揺れと混ぜる量を分けて操作したい人に向く構成です。
アンプ1台ではOUTPUT A(MONO)を使います。AとBの両方を使う接続では、Aが効果音、Bが原音になるため、左右へ同じ音をそのまま分ける端子ではありません。CE-1/CE-2のモードを切り替えて使う目的ならCE-2Wを比べてください。
Electro-Harmonix Small Clone|少ない操作で揺れを聞かせる
深い揺れを曲の印象にしたいならSmall Cloneです。メーカーも、ニルヴァーナのカート・コバーンの使用で知られるアナログコーラスとして紹介しています。グランジやオルタナティブ・ロックのクリーンを探す入口になる1台です。
操作はRATEノブと2段階のDEPTHスイッチ。RATEで速さを変え、DEPTHを切り替えて、コードの揺れ方を比べます。細かな音質調整よりも、少ない操作でコーラスのキャラクターを出したい人に向きます。
効果音量やEQの独立ノブはなく、出力もモノラルです。深さは好きでも、効果だけを少し薄めたいならCH-1やM234のほうが調整しやすくなります。Small Cloneという名前でも、小型のNeo CloneやNano Cloneは別の機種です。ここでは通常サイズのSmall Cloneを扱います。
Small Cloneの操作とカート・コバーンの使用について公式で見る
MXR M234 Analog Chorus|低域・高域まで合わせる
揺れを足すと低い弦が重く聞こえる、あるいは高域の揺れが目立ちすぎる。その音質まで調整するならM234 Analog Chorusです。RATE、DEPTH、LEVELに加え、LOWとHIGHで効果音の低域・高域をカットできます。
LEVELで効果音の量を合わせ、LOWとHIGHで曲に残したい帯域を整えます。クリーンのアルペジオだけでなく、歪ませたコードへ加えたときにも、効果音がどこに重なるかを調整できます。アナログコーラスの揺れと、音質を合わせる自由度の両方が欲しい人に向きます。
5つのノブがあるので、Small Cloneのように少数の操作へ絞りたい人には調整が多めです。アンプ1台にはMONO出力を使い、原音と効果音を混ぜて出します。THRUへもケーブルを挿すと、THRUがバッファーを通した原音、エフェクトがオンのときのMONOが効果音だけに切り替わります。2台のアンプや録音の2入力へつなぐ際は、この分かれ方を前提に配置します。
BOSS CE-2W|CE-2とCE-1の音色モードを選ぶ
「古典的なBOSSのコーラスを使いたい」と狙いが決まっているならCE-2Wです。STANDARDのCE-2モードに加え、CE-1のCHORUSとVIBRATOを搭載しています。
RATEとDEPTHで速さと深さを決め、3つのモードを切り替えて、曲へ合う揺れ方を選びます。CE-1のVIBRATOは、原音へ薄く広がりを足すコーラスとは異なり、音程の揺れを聞かせる使い方です。クリーンのアルペジオから、揺れを前へ出すフレーズまで試せます。
アナログ回路と2出力を備えていますが、E.LEVELやEQの独立ノブはありません。微量の効果音をノブで混ぜたいならCH-1、効果音の低域・高域まで合わせたいならM234を選ぶ理由があります。CE-2/CE-1の音色モードを使いたいか、効果音量や音質を細かく調整したいかで選びます。
接続と基本設定で、揺れを曲へ合わせる
接続は、歪みの後、ディレイやリバーブの前から試すと、出来上がったギター音へ揺れを加える変化を聴きやすくなります。
ギター → 歪み → コーラス → ディレイ・リバーブ → アンプ
アンプの歪みを使う場合は、対応するエフェクトループへコーラスを置く方法もあります。信号レベルと接続の指定は、各機器の説明書で確認します。
クリーンのアルペジオは、RATEを遅めにしてからDEPTHを調整します。CH-1とM234は、好みの揺れを作った後に効果音量を下げて薄く混ぜる方法も使えます。揺れを主役にするフレーズでは、深さや速さを上げ、コードの音程感が曲に合うかを確かめます。
揺れに音の繰り返しも重ねたい方は、ディレイ4機種の反復音とテンポ操作から、短いエコーにするか、曲の拍に合わせるかを選べます。コーラスだけで欲しい広がりが出ているなら、両方を買い足す必要はありません。
アンプ2台や録音の2入力を使う場合は、左右の端子が何を出すかを確認してください。CH-1では2出力使用時に効果音と原音を分け、M234には原音用THRUがあります。Small Cloneはモノラルです。2つの端子があることと、どちらにも同じコーラス音が出ることは同じではありません。
録音では、2入力を使う接続と、1入力を左右へ鳴らす設定を分けます。片方からしか聞こえないときは、ペダルの故障を疑う前に、入力端子と録音ソフトのトラック設定も確認します。
調整したい音と必要な出力から選ぶ
薄く混ぜるCH-1、少ない操作のSmall Clone、低域・高域まで合わせるM234、CE-2/CE-1のモードを使うCE-2W。ご自身が変えたい部分を、ノブとモードに対応させれば絞りやすくなります。
アンプ1台ならモノラルでどのように混ざるかを聴き、2出力を使うなら左右の出方まで試します。まず普段のアルペジオとコードで、揺れを足した音が曲に合うかを確かめてみてください。

