ギター用フェイザー4選|Phase 90・95の違いと音色・操作で選ぶ

フェイザー定番4選の文字と、ノブ名を記したペダルのイラスト ギター

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コードを伸ばしたときにゆっくり音がうねる。短いリフに、シュワッとした動きが付く。フェイザーは、同じフレーズでも音の表情を変えてくれるエフェクターです。

ただ、ノブが1つの機種と、音色をいくつも切り替えられる機種では、できることも調整の仕方も違います。ここでは1万〜2万円台を中心に、MXR Phase 90、Electro-Harmonix Small Stone、MXR Phase 95、BOSS PH-3の4機種を比べます。

まずは欲しい音色をすぐ出したいか、曲に合わせて音色や周期を変えたいかで選ぶと、必要な機能が見えてきます。

リフやコードに、どんなうねりを加えるか

フェイザーは、周波数ごとの位相をずらした音と原音を混ぜ、その変化を周期的に動かします。耳には、音が膨らんだり引っ込んだりするようなうねりとして聞こえます。コーラスのように人数が増えた感じを狙うというより、フレーズの中に動きを作る効果です。

ファンクのカッティングやクリーンのアルペジオなら、和音に動きが付く程度から。ロックの歪んだリフなら、ゆっくりした周期で音の輪郭が変わる使い方から試せます。速い周期はサイケデリックな揺れにも使えますが、最初から強くかけると、フレーズより効果が目立ちやすくなります。

すでにマルチエフェクターやアンプにフェイザーが入っているなら、同じフレーズで遅い設定と速い設定を試してみてください。今の機材で欲しい動きが出せて、足元で個別に切り替える必要もなければ、追加購入を急ぐ必要はありません。

音色切替とテンポ操作で4機種を比較

フェイザーの「段数」は音色を作る回路・処理の違いです。段数が多いほど高音質、という順位ではありません。同じリフを弾き、原音の残り方とうねりの目立ち方で比べてみてください。

機種音色・切替主な操作選ぶ理由
MXR M101 Phase 904段のフェイザーSPEED1ノブで周期を決めたい
Small StoneCOLORでフィードバックのキャラクターを切替RATE・COLOR少ない操作でうねりのクセを変えたい
MXR M290 Phase 9545/90・Scriptの切替SPEED・2つの切替小さな筐体でMXR系の音色を使い分けたい
BOSS PH-34/8/10/12段・RISE・FALL・STEPRATE・DEPTH・RES・STAGE、本体タップ音色と周期を曲ごとに調整したい

横にスクロールして比較できます。

Phase 90とSmall Stoneは電池でも使えます。小型のPhase 95は電池に対応しないため、9Vの外部電源を用意します。ボードに収まるかは筐体だけでなく、横のプラグと電源ケーブルを含めて考えてください。

定番フェイザー4機種の音作りと選ぶ理由

速さを変えるだけで十分か、曲ごとに違う音色も欲しいか。調整したい範囲を先に決めると、ノブ数の違いが選ぶ理由につながります。

MXR M101 Phase 90|1ノブで、リフやコードに動きを付ける

M101 Phase 90は、SPEEDノブ1つでうねりの速さを決める定番モデルです。ゆっくりした周期で歪んだリフに動きを付けたり、速くしてクリーンのコードを大きく揺らしたりと、音色の入口が分かりやすい構成です。

ロックのリフやファンクのカッティングで、まずフェイザーをオンにした音を決め、そのまま演奏へ戻りたい人に向いています。反対に、原音との混ざり具合やうねりの深さを独立して細かく変えたい人には、調整範囲が足りません。

購入時はM101を確認してください。Script版やエディ・ヴァン・ヘイレンのシグネチャーモデルには別の仕様があり、同じPhase 90という名前だけでは機能が揃いません。

Electro-Harmonix Small Stone|COLORで、うねりのクセを変える

現行のコンパクトなSmall Stoneは、RATEで周期を、COLORスイッチでフィードバックのキャラクターを変えるフェイザーです。COLORを切り替えると、音が通り抜けるようなうねりを強く出す方向へ変えられます。

クリーンのアルペジオにゆっくりした動きを付けたい人にも、サイケデリックなコードやフレーズでクセのある揺れを使いたい人にも選びやすい構成です。まずCOLORを切り替え、欲しい方に決めてからRATEを合わせると、調整の狙いが散らかりません。

細かい数値を保存したり、足踏みで曲の周期を指定したりする機能はありません。また、同名の古い大型筐体やヴィンテージ品と、ここで紹介する現行の小型筐体を混同しないようにしましょう。

ラリー・デマルコによるSmall StoneのElectro-Harmonix公式演奏動画です。

MXR M290 Phase 95|小型筐体で、45/90とScriptを使い分ける

Phase 90との大きな違いは、45/90とScriptの音色切替、小型の筐体、外部電源が必要なことです。Phase 95は2段のPhase 45系と4段のPhase 90系を切り替えられ、Scriptスイッチでフィードバックを外した音色も選べます。どの設定でも、うねりの速さはSPEEDノブで調整します。

控えめな動きを加えたいフレーズと、うねりをはっきり出したいリフを、1台で試し分けたい人に向いています。「Phase 90系が気になるけれど、少し違うキャラクターも使いたい」という選び方にも合います。

一方、選べる音色が増えても、深さや効果音量の独立ノブが追加されるわけではありません。ミニサイズの利点を優先する場合も、隣のペダルとスイッチを踏み分けられる余白、外部電源の口数は確保してください。

BOSS PH-3|音色を広げ、周期を足元で合わせる

PH-3は4・8・10・12段に加え、上昇し続けるようなRISE、下降するようなFALL、段階的に変化するSTEPを搭載します。RATEだけでなくDEPTHとRESもあるため、うねりの深さやクセを調整したい人向けです。

ロックのリフ、クリーンのカッティング、特殊な効果音など、曲によってフェイザーの役割を変えたいときに使い分けられます。本体ペダルの長押しからタップ入力へ移れるので、周期を足元で指定したい人にも向いています。

音色が決まったら毎回そのまま使う人には、操作が多く感じられるかもしれません。最初は4段、DEPTHとRESを控えめにしてRATEを合わせ、それから段数や追加モードを変えると違いをつかみやすくなります。

歪みの前後で試し、曲のテンポへ合わせる

接続は歪みの前と後で、同じフレーズを弾き比べるところから始めましょう。フェイザーを前へ置くと、その変化を含めて歪ませます。後ろへ置くと、歪んだ音全体へうねりを加えます。どちらか一方が正解というものではありません。

ギター → フェイザー → 歪み → アンプ

歪みと一体になった変化を作る接続。うねりが目立ちすぎると感じるときにも試せます。

ギター → 歪み → フェイザー → アンプ

できあがった歪みへ動きを加える接続。揺れの輪郭を比較しやすい並びです。

アンプ本体で歪ませる場合は、手前につないだフェイザーもアンプの歪みより前に入ります。アンプの後段で動きを付けたい場合は、使っているアンプのエフェクトループと取扱説明書を確認してください。

周期は、ゆっくりした設定で数小節弾いてから調整します。PH-3はペダルを2秒以上踏んでタップ入力へ入り、2回以上踏んで周期を指定できます。再び長押しすると通常動作へ戻ります。ほかの3機種には本体タップ入力がないため、ノブを曲へ合わせます。

速くすれば必ずノリが良くなるわけではありません。カッティングではアクセントとぶつからないか、伸ばしたコードでは小節の中でどう動くかを聴き、必要な部分だけオンにしてみてください。

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必要な音色と操作から選ぶ

1ノブのPhase 90、COLORのSmall Stone、切替の多いPhase 95、調整とタップ入力のPH-3。演奏中に変えたいものが少ないほど、シンプルな機種を選びやすくなります。

購入前には、同じギターとアンプの音でクリーンと歪みを聴き比べましょう。動画で音の方向をつかみ、試奏できる場合は効果を切った音との音量差や、コードの聞こえ方も確認すると、自分の曲へ持ち帰りやすくなります。

電源とパッチケーブルまで含めて置き場所が決まれば、あとは好みのうねりを選ぶ段階です。小型化だけで決めず、実際に踏める間隔を残してください。

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置き場所に合う長さを決める

操作の確認先:Phase 90、Small Stone、Phase 95、PH-3のメーカー解説。

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