定番リバーブエフェクター4選|残響の種類と調整で選ぶ

リバーブ定番4選の文字と、ノブ名を記したペダルのイラスト ギター

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アンプの音が少し乾いている。アルペジオの後ろへ余韻を足したい。でも、深くかけるとコードがぼやけてしまう。リバーブを選ぶときは、残響の種類に加えて、どこまで調整できるかが大切です。

ここでは2万〜3万円程度を中心に、Electro-Harmonix Holy Grail Neo、BOSS RV-6、TC Electronic HALL OF FAME 2、Electro-Harmonix Oceans 11の4機種を比較します。欲しい響きと、量・時間・音質を別々に変えたいかから選んでいきましょう。

短い響きか、長く広がる余韻か

リバーブは、部屋やホールで音が響くような残響を加えるエフェクターです。弾いた音をはっきり繰り返すディレイに対し、音の周りへ響きを広げる使い方が中心になります。

ロックのリードやブルースで少し奥行きを足すなら短めに。バラードのアルペジオなら、音を止めた後にどれくらい響かせたいかを考えます。アンビエントやシューゲイザーでは長い余韻も表現の一部ですが、低い弦や歪みと混ざったときの聞こえ方まで調整したいところです。

アンプ内蔵のリバーブで欲しい響きが出て、曲中に足元で切り替える必要もなければ、それを使うだけでも十分です。ペダルを加えるのは、違う種類の響き、調整範囲、足元操作が欲しくなってからでも遅くありません。

残響の種類と調整項目で4機種を比較

スプリングはばね式、プレートは金属板式の残響を元にした音色です。ホールは広い空間の響き、シマーは音程を加えたきらめく残響を作ります。モード数より、普段使う響きを合わせやすいかを見てください。

機種残響の種類主な調整入出力・操作
Holy Grail NeoSPRING・HALL・PLATEREVERBノブモノラル、3種類をスイッチで切替
BOSS RV-68モードE.LEVEL・TONE・TIMEステレオ、外部エクスプレッションペダルに対応
HALL OF FAME 28種類+3つのTonePrintスロットLEVEL・TONE・DECAYステレオ、踏み込み圧を使うMASH
Oceans 1111種類、逆再生や音程変化を含むFX LVL・TIME・TONE、追加パラメーターモノラル、長押しによる余韻の保持

横にスクロールして比較できます。

アンプ1台なら、ここに挙げた4機種はモノラルで使えます。ステレオの広がりが必要ならRV-6かHALL OF FAME 2を選び、アンプ2台や録音機材の2入力まで含めて接続を考えましょう。

定番リバーブ4機種の操作と選ぶ理由

3種類を手早く使うか、細かな調整や特殊な響きまで広げるか。曲の中で必要な残響と、操作にかけたい手間を対応させると選びやすくなります。

Electro-Harmonix Holy Grail Neo|3種類の響きを1ノブで合わせる

Holy Grail Neoは、SPRING・HALL・PLATEの3種類とREVERBノブを備えるコンパクトなペダルです。スイッチで種類を選び、ノブで原音へどれくらい残響を混ぜるかを決めます。

ロックやブルースのリードに薄く響きを足したい人、クリーンのコードへホールやプレートを手早く加えたい人に向いています。パラメーターを順番に追い込むより、種類を選んで弾きながら量を合わせたい人向けです。

一方、残響を長くして量だけ下げる、暗い響きへ変える、といった調整を個別のノブでは行えません。シンプルさを選ぶ機種なので、時間と音質を独立して動かしたい場合はほかの3機種を見てください。

Holy Grail NanoやMaxとはモードと操作が違います。Neoの型名を確認し、対応する外部電源の準備も含めて選びましょう。

ビル・ルパートによるHoly Grail NeoのElectro-Harmonix公式演奏動画です。

BOSS RV-6|量・時間・音質を分けて、曲へ合わせる

RV-6はROOM・HALL・PLATE・SPRINGに加え、MODULATE、+DELAY、SHIMMER、DYNAMICを備える8モードのリバーブです。E.LEVELで量、TONEで音質、TIMEで残響の時間を調整します。

短い部屋の響きから、バラードの長い余韻まで使い分けたい人に向いています。「長さは好きだけれど少し明るすぎる」「余韻を伸ばしつつ量は抑えたい」といったときに、調整する場所を分けられます。

ステレオ入出力と、別売りのエクスプレッションペダルをつなぐ端子も備えます。ただし、本体に曲ごとの設定をいくつも保存して呼び出す操作はありません。曲間にモードを変える使い方と、演奏中に複数の設定を切り替える使い方は分けて考えてください。

TC Electronic HALL OF FAME 2|TonePrintとMASHで表現を広げる

HALL OF FAME 2は、ROOM・HALL・SPRING・PLATE・CHURCH・SHIM・MOD・LOFIの8種類と、3つのTonePrintスロットを備えます。DECAY・TONE・LEVELを分けて調整でき、プリディレイの切替もあります。

TonePrintで対応する設定を読み込めるため、本体の種類だけで完結せず、残響の音作りを広げたい人向けです。クリーンのアルペジオへ広い響きを付けたい人や、アンビエントで残響の変化を演奏へ取り入れたい人に合います。

MASHは、フットスイッチを踏み込む圧力で、選んだ音色に割り当てられたパラメーターを動かす機能です。単にオン・オフするだけでなく、フレーズの一部で響きを変える使い方ができます。すべてのモードで同じ項目が同じように動くわけではないので、使う設定の割り当てを確認しましょう。

アプリやエディターを使わず、いつも同じ短い残響だけで十分なら、TonePrintまで必要かは考えたいところです。MINIやX4は別モデルなので、標準サイズのHALL OF FAME 2と区別してください。

Electro-Harmonix Oceans 11|特殊な余韻まで、小型筐体へまとめる

Oceans 11は、HALL・SPRING・PLATEから、REVRS、SHIM、POLYなどまで11種類を搭載します。FX LVL・TIME・TONEを基本に、モードによって追加の調整項目や音のバリエーションを使えます。

通常のリバーブに加え、逆再生のような余韻、揺れや音程の変化を含む響きを試したい人に向いています。モードごとの機能を覚えながら音を作ることが苦にならず、モノラルのボードへいろいろな響きを追加したい人向けです。

長押しで響きを保持する機能もありますが、モードと設定によって動作が変わります。11種類を同時に重ねる機種ではありません。追加パラメーターまで使う場合は、ノブの通常操作と追加操作を説明書で分けて覚えると扱いやすくなります。

ステレオ入出力はありません。左右へ広がる接続が購入の目的なら、RV-6かHALL OF FAME 2を優先しましょう。

歪み・ディレイの後で余韻と原音を合わせる

接続は、まず「ギター → 歪み → ディレイ → リバーブ → アンプ」から試せます。できあがった音全体へ残響を加える並びなので、原音と余韻のバランスを取りやすくなります。

短い響きから合わせる

量を控えめにし、時間を短くしてコードを弾きます。音を止めた後の余韻と、次のコードへの重なりを聴きます。

長い余韻へ広げる

時間を伸ばしてから、量と音質を戻します。余韻の長さが好きでも、原音が埋もれるなら量を下げてみましょう。

低い弦や速いコードチェンジがぼやけるときは、残響を増やす前にTIMEを短くするか、効果音量を下げます。TONEを備えた機種なら、残響の明るさを動かして、ピッキングの輪郭とぶつからないところを探してください。

アンプ本体で強く歪ませる場合は、入力の手前に置いたリバーブの余韻も歪みます。クリアな余韻を狙うなら、アンプのエフェクトループを使う接続を説明書で確認しましょう。アンプ内蔵リバーブもオンなら、まず片方ずつ聴いて役割を分けると調整しやすくなります。

モノラルで鳴らす場合も、ステレオ対応機の指定入力・指定出力を使ってください。ステレオ録音では、片側だけを聴いた音と左右を合わせた音の両方を確認すると、曲の中での広がりを判断しやすくなります。

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必要な残響と調整の深さから選ぶ

3種類を1ノブで使うHoly Grail Neo、基本の残響を細かく整えるRV-6、TonePrintとMASHのHALL OF FAME 2、特殊な響きと追加調整のOceans 11。それぞれ、音作りに使う操作が違います。

普段のフレーズを弾き、エフェクトを切った音と交互に聴くと、自分に必要な量が分かりやすくなります。余韻だけの美しさに加えて、伴奏に混ざったときにもメロディーやコードが聞こえるかを確かめてください。

録音後の残響を何度も調整したいなら、パソコン側でリバーブを足す方法もあります。演奏中に響きを聴いてフレーズを作りたいのか、曲ができてから配置を決めたいのかで使い分けましょう。

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操作の確認先:Holy Grail Neo、RV-6、HALL OF FAME 2、Oceans 11のメーカー解説。

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