※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
コードを弾いて録音し、その伴奏に合わせてソロを重ねる。ルーパーがあると、練習したいコード進行を自分のペースで繰り返せます。
私もTC ElectronicのDITTOを使っています。今回は現行のDITTO 2 LOOPERを含め、BOSS RC-1・RC-5、ZOOM MS-90LP+の4機種を紹介します。選ぶときに比べたいのは、録音時間の長さよりも、伴奏をいくつ保存したいか、リズムが必要か、どうやって止めるかです。
ギター用ルーパー4機種は、保存・リズム・操作で選ぶ
その場で伴奏を作るならRC-1やDITTO 2、複数の伴奏を残して練習するならRC-5やMS-90LP+がおすすめです。停止と取り消しを別のスイッチで操作したいなら、MS-90LP+を比べてください。
| 機種 | 伴奏の保存 | 内蔵リズム | 足元の操作 | 向いている練習 |
|---|---|---|---|---|
| BOSS RC-1 | 直前の1フレーズを保持 | なし | 本体1スイッチ。外部スイッチ対応 | 短い伴奏を録り、その場で弾く |
| TC Electronic DITTO 2 LOOPER | その場のループを作る使い方が中心 | なし | 本体1スイッチ。操作モードを変更可能 | 小型の構成で伴奏を作り直す |
| BOSS RC-5 | 99メモリー | 57パターン、各2バリエーション | 本体1スイッチ。外部スイッチ対応 | 保存した進行とリズムで練習する |
| ZOOM MS-90LP+ | 100メモリー | 68パターン | 録音・再生、取り消し、停止など5つの専用スイッチ | 操作を分け、リズムとループを使う |
予算は本体で1万円台〜3万円前後が目安です。外部フットスイッチや電源を足す場合は、それらも含めて比べましょう。
BOSS RC-1|その場で伴奏を作る、シンプルな1台
RC-1は、音量つまみと円形の表示、1つのペダルで扱うルーパーです。最大約12分のステレオ録音に対応し、コードを録って、その上で弾くという使い方に絞れます。メモリーやリズムの設定を増やさず、まず短い伴奏を作りたい方におすすめです。
「保存できない機種」ではありません。電源を切る直前のフレーズは自動で保持されます。ただし、RC-5のように複数の伴奏を番号で保存して選ぶ仕組みとは違います。また、停止モードによっては、最後まで再生した後にフレーズを消去します。残したい場合は、停止モードも確かめてください。
初期設定で停止するには、ペダルを素早く2回踏みます。この操作を分けたい場合は外部スイッチを追加できます。外部スイッチ込みで考えるなら、最初から停止専用スイッチがあるMS-90LP+とも比べると選びやすくなります。
DITTO 2 LOOPER|小型の1スイッチ機で、伴奏を作り直す
DITTO 2は、最大10分の録音に対応したモノラルの小型ルーパーです。ボードの場所を取りすぎず、短い伴奏を録って練習したい方におすすめです。録音の継ぎ目に生じるわずかなタイミングのずれを補正するLoopSnapも備えています。
操作は、従来のDITTOに近いDITTOプロファイルと、設定を変えられるUSERプロファイルを切り替えて使います。通常の録音・再生・重ね録りに加え、SingleTapという別の操作も選べます。
DITTOプロファイル
録音したフレーズへ演奏を重ねる、通常のルーパー操作。停止は2回踏みなどの兼用操作です。
SingleTap
1回踏むごとに録音→再生→削除。その場で伴奏を作り直す練習向けで、通常の重ね録りと同じ動作ではありません。
TC AppではUSERプロファイルやLoopSnap、バイパス方式などを設定できます。Bluetoothはこのアプリとの接続に使います。ギターの音を無線で送る機能ではありません。
内蔵リズムや多数の伴奏メモリーが必要ならRC-5やMS-90LP+を選びましょう。電池では動かず、9V・センターマイナス・100mAの条件を満たす電源アダプターが別途必要です。
BOSS RC-5|保存したコード進行とリズムで練習する
RC-5は、録った伴奏を99のメモリーへ保存できます。毎回同じコード進行を録り直さず、曲や練習内容ごとに呼び出したい方におすすめです。リズムの設定もフレーズと一緒に保存できます。
内蔵リズムは57パターンにそれぞれ2つのバリエーションがあり、7種類のドラムキットを選べます。単純な伴奏だけでなく、リズムに合わせてコードを刻んだり、ソロの入り方を変えたりする練習にも使えます。
USBを使ったWAVファイルの読み込み・書き出しにも対応しています。録音時間はメモリー合計で約13時間、1フレーズでは約1.5時間です。合計時間の長さと、同時に別々のループを扱えるトラック数を混同しないようにしましょう。
本体は1スイッチなので、機能が増えても停止や取り消しがすべて独立するわけではありません。操作を分けることが最優先なら、外部スイッチの追加とMS-90LP+を比較してください。
ZOOM MS-90LP+|止める・取り消す操作を分けたい方へ
MS-90LP+は、コンパクトな筐体に5つの専用スイッチを備えています。録音・再生、取り消し、停止を、それぞれのスイッチで操作できる点が特徴です。停止のたびに2回踏む操作を使いたくない方には、特に比べてほしい機種です。
ループは100種類を保存でき、1ループあたりステレオ90分、合計13時間以上を録音できます。68種類のリズムパターンも内蔵し、リズムを鳴らしているときは、録音・停止のタイミングを拍に合わせる補正が働きます。リズムなしでも、どんなずれでも直してくれる機能という意味ではありません。
逆再生や速度変更などのループ用エフェクトも使えます。ただし、これらは録ったループを変化させるためのものです。ギターの歪みやアンプ音をまとめて作るマルチエフェクターとは役割が違います。
1つの筐体にスイッチが集まっているので、足の大きさやボード上の配置に合うかも確認しましょう。機能の多さだけで、踏みやすさまで決まるわけではありません。
接続はギター→ルーパー→アンプ。ヘッドホンの出力先も用意する
まずは、ギターからルーパーへ、ルーパーからアンプへという接続で始められます。通常は楽器用ケーブルが2本必要です。モノラルで使う場合は、A/MONOやL/MONOなど、機種が指定する端子を使ってください。
歪みペダルをルーパーの前へ置くと、歪ませた演奏を録音します。ルーパーの後ろへ置くと、録った伴奏にも後段の歪みがかかります。「伴奏はクリーン、ソロは歪ませたい」なら、まず歪みをルーパーの前に置く構成から考えましょう。アンプ自体の歪みも、再生される伴奏へかかる点は同じです。
今回の4機種は、ヘッドホンアンプとして選ぶ製品ではありません。ヘッドホンで練習するなら、対応するアンプやマルチなどを出力先に用意します。
最初は2〜4小節の伴奏だけを録ってみる
最初から何パートも重ねず、短いコード進行を録って、その上で弾くところから始めると操作を覚えやすくなります。
- アンプとルーパーの音量を抑え、同じテンポでコード進行を弾きます。
- 小節の頭で録音を始め、同じ位置に戻ったところで録音を終えて再生します。
- 伴奏が繰り返されたら、単音のフレーズや短いメロディーを重ねて弾きます。
- 継ぎ目が不自然なら、長く録り足す前に短い伴奏を録り直します。
重ね録り、取り消し、停止はモデルとモードで操作が違います。特にDITTO 2のSingleTapでは、再生中の次のタップが削除になるため、通常モードのつもりで踏まないようにしてください。
その場の伴奏づくりならRC-1やDITTO 2。保存した伴奏とリズムを使うならRC-5。足元の操作を分けたいならMS-90LP+。練習したい内容と止め方から選ぶと、使わない機能のための買い足しを減らせます。
機種ごとの仕様や操作は、BOSS RC-1、RC-1保存FAQ、RC-1停止FAQ、BOSS RC-5、ZOOM MS-90LP+、TC Electronic DITTO 2 LOOPER、国内代理店 DITTO 2で確認できます。

