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ペダルを増やすと、電源アダプターも増えてコンセントが足りなくなります。ボードへまとめたいと思っても、「9Vならどれでもいいのか」「出力が8つあれば8台使えるのか」と迷いますよね。
パワーサプライは、台数だけで選ばず、使いたいペダルの電源条件を、一つずつ出力へ割り当てて選びます。ここでは指定アダプターのBOSS PSA-100S2と、VITAL AUDIO VA-05 Mk-II、CAJ DC/DC Station II、MXR M239を比べます。
1台だけなら、指定アダプターで足りる場合がある
ペダルが1台なら、まず電池や指定アダプターで使えるかを見てください。複数出力のボックスを買わなくても、必要な電源は用意できます。
PSA指定のBOSSペダルならPSA-100S2が選択肢です。一方、ほかのメーカーの9Vペダルへ、9Vという数字だけで流用してよいわけではありません。極性、端子、必要な電流なども一致している必要があります。
指定アダプターの予算は数千円、今回の複数出力モデルは1万〜2万円程度を考える層に向きます。ボードへまとめる必要や電源経由の干渉がなければ、今の適合する電源を使い続けても大丈夫です。
ペダルの電源は、電圧・直流か交流か・極性・端子・電流を確認
電源をまとめる前に、取扱説明書や本体表示で次の5項目を書き出します。「9V」「口が合う」の2つだけでは、接続を決められません。
| 項目 | 見るところ | 間違いやすい点 |
|---|---|---|
| 電圧 | 9V、12V、18Vなどの指定 | 9V専用機へ12Vや18Vを入れない |
| 直流/交流 | DCかACか | 同じ電圧でも種類が違えば使えない |
| 極性 | センターマイナス/プラス | 同じプラグでも極性は一致するとは限らない |
| 端子 | 外径・内径や専用端子の指定 | 見た目や挿さり方だけで判定しない |
| 必要電流 | mA・Aの指定と推奨電源 | 各出力の上限と、本体全体の条件を別に確認 |
必要電流が100mAのペダルに、条件が合う300mAの出力を使う場合、300mAを無理に流し込むという意味ではありません。一方、電圧は「余裕がある方がよい」と考えて上げてはいけません。メーカーが認める電圧と電源を使います。
消費電流の数字だけでなく、起動時の条件やメーカー指定アダプターの制約がある機器もあります。数字が読めない場合は推測せず、型番から説明書を確認してください。
分岐とアイソレートは、出力の数では見分けられない
一つの電源を枝分かれさせる分岐ケーブルと、出力ごとに電気的に分離されたアイソレート型では役割が違います。挿し口が多いことと、各出力が独立していることは別です。
分岐する電源
一つの電源を複数台で共有。使える条件、合計の必要電流、機器間の干渉を確認します。
独立した出力
電源を通じた機器間の干渉を減らすために出力を分離。それぞれの電圧・極性・電流上限の照合も必要です。
デジタルとアナログのペダルを混ぜたときなど、電源を経由する干渉への対策として独立出力が役立つことがあります。ただし、ギターが拾ったノイズや高いゲインで目立つノイズまで、すべて解決する仕組みではありません。
また、アイソレートされていても、極性の違うプラグをそのまま挿してよいわけではありません。とくに古いファズや独特の電源方式を持つペダルは、メーカーの接続条件に従ってください。
4候補は、必要な電圧と使える出力の数から選ぶ
5出力か8出力かを見る前に、各ペダルに使える端子が必要な数だけあるかを確認します。同じ製品の中でも、端子によって出せる電流や電圧が違います。
| 製品 | 出力 | 選ぶ条件 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| BOSS PSA-100S2 | DC9V・500mAのアダプター | PSA指定機器へ給電する | 複数の独立出力はない |
| VITAL AUDIO VA-05 Mk-II | 9V300mA×3 9V500mA/12V375mA/18V250mA切替×2 | 5出力で足り、12Vや18Vも使う | 可変端子は電圧によって電流上限も変わる |
| CAJ DC/DC Station II | 9V150mA×6 9V500mA×2 | 9V中心で、個別出力を8つ使う | 150mAを超える機器用の端子は2つ |
| MXR M239 Mini Iso-Brick | 9V300mA×4 9V/18V800mA切替×1 | 5出力で足り、高電流の1台を含む | 12Vの出力はない。800mA端子は1つ |
BOSS PSA-100S2|PSA指定の1台へ給電する
PSA-100S2は、PSA指定ペダルの電源を用意したい方におすすめです。複数のペダルを独立出力へまとめる機材とは違うので、ボードの拡張予定と分けて考えられます。ほかの9V機器へ使う場合も、PSA指定かどうかと個別の電源条件を確認してください。
VA-05 Mk-II|5出力の中で、12V・18Vも使う
9V固定の3出力に、電圧を切り替えられる2出力を備えた独立型です。5台程度までの小型ボードで、9V以外も必要な方におすすめします。切替端子は、9Vなら500mA、12Vなら375mA、18Vなら250mAです。「可変端子はどの電圧でも500mA」ではありません。
DC/DC Station II|9Vのペダルを個別の8出力へまとめる
9Vを使う機材が中心で、5出力では足りない方におすすめです。ただし、6つの端子は150mAまで。たとえば200mAと指定されたペダルを3台それぞれ独立した端子へ挿したい場合、8出力あるという理由だけでは選べません。
付属する電流用の合流ケーブルを使うと、対応する2出力を一つにまとめられます。その分、使える端子数は減ります。付属の電圧用ケーブルとは用途が違うため、同じものとして扱わないでください。
M239 Mini Iso-Brick|5出力で、高電流の1台も使う
M239は、9V300mAの4出力と、9V/18V800mAの切替出力を備える独立型です。5出力で足り、高電流の機器を1台含む構成におすすめします。ただし、12Vを必要とする機器には、その条件の出力を用意できません。
各端子の最大値を足した数字だけで、どんな組み合わせでも同時に使えるとは判断しません。付属アダプターと本体全体の使用条件も確認し、電源だけを別のアダプターへ替えないようにしましょう。
ペダルの消費電流を、実際の出力へ割り当ててみる
例として、ルーパー3機種の公称消費電流を並べます。合計だけでなく、「どの端子へ挿すか」まで決めると、不足を見つけやすくなります。
| ペダル | 公称消費電流 | CAJで割り当てるなら |
|---|---|---|
| BOSS RC-1 | 95mA | 150mA出力の一つ |
| BOSS RC-5 | 170mA | 500mA出力の一つ |
| DITTO 2 LOOPER | 100mA | 150mA出力の一つ |
RC-5は、全体の合計が小さくても150mA端子には割り当てられません。この表は仕様を照合する考え方の例で、3台のルーパーをまとめ買いする提案ではありません。実際には、ご自身が使うペダルと説明書の指定を当てはめてください。
可変電圧の端子は接続前に設定を確認します。電圧合流で18Vを作れる場合も、18Vに対応していないペダルへ使ってはいけません。電流用と電圧用のケーブルを取り違えないよう、用途を分けて保管すると安心です。
ノイズが残るときは、一つずつ元の条件へ戻す
電源をまとめた後にノイズが増えたら、指定の電源で1台ずつ鳴らす状態へ戻し、どこで増えるかを確かめます。
- 電圧、直流/交流、極性、端子、必要電流を再確認します。
- ペダルを1台ずつ、指定された電源で使い、症状が出る組み合わせを調べます。
- シールドやパッチケーブルの接触、アンプの設定、機材と電源の位置を確認します。
- 共有していた電源を分けると症状が変わるかを比べます。
ノイズリダクションは、信号に含まれるノイズを抑えるための別の機材です。誤った電圧や電流不足を直すものではありません。電源条件を整えてから、必要に応じて使い方を検討してください。
1台なら指定アダプター、5出力ならVA-05 Mk-IIとM239、9V中心で8出力ならDC/DC Station II。まず手持ちのペダルを表にして、適合する端子へ割り当てられる製品を選びましょう。
機種ごとの仕様や操作は、BOSS PSA仕様、VA-05 Mk-II、DC/DC Station II、M239 Mini Iso-Brickで確認できます。

